大規模修繕の定義・修繕と改修の違いとは?
  1. 【基礎知識】大規模修繕の定義・修繕と改修の違いとは?

【基礎知識】
大規模修繕の定義・修繕と改修の違いとは?

大規模修繕の定義とは?

大規模修繕の定義とは?

大規模修繕とは、主にマンションの建物や設備の老朽化による性能の低下を防ぐために計画的および全体的に行う修繕工事のことです。分譲マンションのメンテナンスは管理組合や理事会が主体となって居住者の意見を取り上げながら実施されますが、その中でも外壁補修工事、屋上防水工事、鉄部塗装工事、給排水管工事を含む大規模なもので、工事費が高額であり工期も長期間に渡るものを大規模修繕と言います。

これを実施しないまま放置しておくと、建物の劣化が進んで資産価値が下がるだけでなく、その建物を利用している人々の生活を危険にさらすことになります。居住者の安全を確保するためにも定期的に大規模修繕を行うことはとても重要です。

また、建物にはRC造・鉄骨造・木造などの構造によってそれぞれ耐用年数が設定されていますが、これは必要なタイミングで大規模修繕を行った場合の目安です。一般的な耐用年数までその建物を安全に維持し、機能させるためにも大規模修繕は必要であるということを覚えておきましょう。

「修繕」と「改修」の違い

大規模修繕工事はいわゆる改修工事とはどんな違いがあるのか、ご存じでない方も多いかもしれません。単なる規模の違いではなく、まず「修繕」と「改修」という言葉の定義が異なるということを知っておきましょう。

  • ・「修繕」・・・劣化した箇所を直し、性能を回復させること
  • ・「改修」・・・劣化した箇所を直すだけでなくより高い性能や機能を獲得すること

つまり、剥がれた壁を塗り直したり、壊れた水道管を補修したりして、建物の外観や設備を新築時の機能・性能に戻す「修繕」工事に対して、「改修」工事とは、新築時と比べて古くなった外観・設備をグレードアップし、性能や機能、居住性を高めるためのものであると言えます。耐震性の不備を解消する・バリアフリー対応にする・セキュリティを高めるなどの工事も改修のうちに入ります。大規模修繕のタイミングで改修工事も行うことによって、資産価値を維持するだけでなく高めることが可能になるわけですね。

大規模修繕のタイミング

大規模修繕のタイミング

大規模修繕を行うタイミングは10〜15年に1度が目安とされていますが、各設備が劣化するタイミングはそれぞれ異なります。以下にマンションで利用されている設備ごとの修繕・取替の目安時期をご紹介しましょう。

10年前後に修繕・取替が必要な設備

消化ポンプ・屋内給水管、バルコニー防水、モルタル・タイル貼り・コンクリート(外壁)、防水層

15年前後に修繕・取替が必要な設備

給水ポンプ、増圧ポンプ、屋内外給水管、消化ポンプ、室内の貼り床、引込開閉器・分電盤・制御盤(電気)、雑排水共用管・雑排水専用管・屋内汚水管(排水)

20年前後に修繕・取替が必要な設備

タイル(床)、モルタル・タイル貼り・コンクリート(外壁)、防水層、屋外ガス管、郵便受箱、外柵など

25年前後に修繕・取替が必要な設備

FRP製水槽・屋内外給水管、警報設備、屋内消火栓・配管、屋外汚水管(排水)、屋内ガス管、エレベーター

ただし、建物や設備の劣化は、使用頻度や構造、あるいはその土地の気候によっても進行の度合いが異なるため、個々の状態に合わせた対応が必要になります。それらを正確に判断し、必要なタイミングで修繕を行うためには、修繕・改修業者が実施している無料の建物診断や定期点検を受けるようにするといいですね。

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